コメント数: 10, 小説 ID: n374
【彼裏】赤に呪われた少女のお話 .

【彼裏】赤に呪われた少女のお話 .

(2020年2月28日 23:12:07) [ID: e5e67bcf]
名前
コメント
10:蛍 ◆*0 [2020年3月2日 23:50:53] ID:1f56e09b
赤に呪われた私は今日もまた

『赤』

を見る。

「……そう言えば彼女の名前は

『赤』

だったな。」

ほろり、一筋の涙を溢して

私は今日の道を歩む。
9:蛍 ◆*0 [2020年3月2日 23:48:17] ID:1f56e09b
彼女のことを忘れないように。
髪の毛を切って
赤茶色にそめて
青色のカーディガンを羽織って
彼女のつけていたピンを止める。
……この瞳は何で赤色なんだろう。
赤色なんて「大嫌い」なのに
8:蛍 ◆*0 [2020年3月2日 23:46:20] ID:1f56e09b
気付いた頃には遅かった。
その声は誰にも届かない。
そばにいた父親は死せず今を生き、
代わりに犠牲になる命。
何故この子が
何で彼奴は
「何で私は
今を生きているんだ」
あぁ、何故だろう。
とても涙が溢れてくる。
7:蛍 ◆*0 [2020年3月2日 23:43:26] ID:1f56e09b
気づく頃にはもう遅い。
服の布も
木製の家も

____そして

彼女も。

『無』は泣きこがれた。
火が燃える間、隣にいる少女を必死にたすけようとしながら
彼女がただ生きていることを願っていた。
そうしてしばらくたったとき、意識を手放した。
6:蛍 ◆*0 [2020年3月2日 23:40:53] ID:1f56e09b
「……!!あんた、..!!」
『無』は睨み付けた。
実の父を。
いいや、もう父とは思っていないのだろうが
突如現れた父親を追い返したい一心で。
「……生意気な。」
睨み付けられたのが癪に触ったのだろう。
ライターを持ちながら父親はちかづいてくる。
……が、そのとき運悪く父親は椅子に足を引っ掻け転んでしまって。
その時手離されたライターは故障でもしているのか
いっこうに炎は消えない。
そしてぽとり、と落ちた先は

『無』の友人の

服の上だった。
5:蛍 ◆*0 [2020年3月2日 23:40:32] ID:1f56e09b
「あぁ、楽しい!!」
二人だけでもこんなに楽しめる事にお互い感動を覚えていた。
次は何して遊ぼうか。
そんな声が響くと同時にミシミシと床の板がなった。
「……おかーさん……?」
お母さんならただいまのひとつは言うだろう。
そう思っていてはドアを注目した。
「……ただいまァ」
怪しげな笑みを浮かべる父親。
その顔がちらりとドアの隙間から覗く。
4:蛍 ◆*0 [2020年3月2日 23:30:33] ID:1f56e09b
ぴんぽーん、と音がする。
この古屋でも一応インターホンは機能している。
「どーぞ!」
奥からパタパタと出てきた少女。
客人を見るやいなや、部屋に戻っていく。
客人はそれにつられて家に入っていく。
「こんな狭いお部屋でごめんね、!」
にこにこ、と笑いながらも若その笑顔は干苦笑を交えていて。
何して遊ぼっか、なんて辺りを見渡す。
「これなんてどう?」
一つのおもちゃを取り出した。

*

*

*
3:蛍 ◆*0 [2020年2月28日 23:40:37] ID:e5e67bcf
「……それ普通じゃないよ。」
心配そうな瞳を見ては『無』は返って困惑する。
普通のことだろう、という純粋な瞳だ。
はぁ、とため息をついては『無』を見る。
「それは虐待って言うの。」
そう言えば語る。言いにくそうに話してはちらり、と『無』を見る。
『無』は気にしていないような瞳を見せる。ただ普通ではないのだろう、と軽く思っていて。
その日の帰り、『無』は遊ぶ約束をした。
明日、私の家でまちあわせ!!と笑顔を見せて。
あぁ、きっと理解してないのだろう、と思う。
2:蛍 ◆*0 [2020年2月28日 23:28:57] ID:e5e67bcf
***
「……無ってなんだろーね、」
名前は性格を象ってつけられる。
性格は名前で決められてると同然。
ただその意味がよくわからなかった。
『無』その言葉を聞いたって、私に何がないのかわからない。
家にいたって普通の生活だし、学校でも元気に過ごしてる。
なんて。そんなの思い違いだったことに気づく。
「……ねぇ、『無』…?」
茶髪で深い青緑色の瞳の少女は訊ねる。何故貴女の足は何時も傷だらけなのか、と。
その質問を聞いたとき、『無』は疑問しかなかった。
だって『無』にとっては当たり前の答え。『無』はにっこり、と何時も通りの笑みを浮かべては
「それが普通でしょ?おとーさんがお酒の瓶とかでこう、…ぱりーんって!!」
にこにこと喋る彼女に困惑しか浮かばない。そんな家庭、当たり前であるものか、と。
1:蛍 ◆*0 [2020年2月28日 23:14:52] ID:e5e67bcf
* これは 彼女の笑みには裏がある という <よみ>様主催の企画の一人の少女のお話です。
* 流血表現多数、死亡表現有り。
*失踪有り

以上を踏まえた上で初心者の小説をどうぞ .

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