コメント数: 3, 小説 ID: n159
所詮ボクらは

所詮ボクらは

(2019年3月25日 11:14:22) [ID: 9710df7a]
名前
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3:アルファ [2019年3月25日 11:34:41] ID:9710df7a
メリーside
「お目覚めかな?」
何処だろう。見慣れない部屋だ。
「···帝。」
目の前の少女は帝。それは、わかる。でも、何か、もっと大事な事を忘れている気がする。
「····どうしたのメリー?」
彼女の後ろから少女が顔を出す。この子はシャルルだ。それもわかる。でも何故だろう。
何かが喉に刺さった小骨の様につっかかっている。
「さあ行こう。仕事だよメリー。」
帝が手を差し出す。
「···仕事?」
「そうだよ。(ニコッ)忘れちゃった?早く行こ?追う側の奴らを殺しに行かなきゃ。」
···ああ、そうか。そうだった。私は奴らを○す為に生きてたんだっけ。と、一人で納得する。
「···帝、なんか顔色悪いね。」
「そう?気のせいじゃない?」
「···無理はしないで。」
「解ってるよ。」

私はメリー。悪魔で、帝とはペアを組んで追う側の奴らを殲滅して。その為に生きてる。
でも何だか、
もっと大切な誰かを忘れて仕舞っている気がする。
2:アルファ [2019年3月25日 11:25:40] ID:9710df7a
帝side
「残念だったねぇ?逃げられなくて。観念したら?全部忘れた方がいっそ楽でしょ?」
目の前の悪魔の少女はボクを睨み口を開く。
「···ふざけるな。従った所でどうせ道具にされるだけ···だったらこのまま死んだ方がマシだ。」
「あのさぁ。」
自分でも驚くくらい冷たい声が出る。
「さっきっから道具云々って言うけどさ、この世に生まれてきた時点でボクらはカミサマの玩具なんだよ?
 人間の道具になってるのだって遊ばれてるだけ···人生ゲームみたいなモノさ。ボクらは偶々失敗して
 こんな運命を辿ってるだけ。」
すっ、と彼女の頭に触れる。彼女は恐怖で顔を引きつらせ身を捩るが拘束された身体ではそれも敵わない。
「どうせ辛いだけなら。」
「···ッ!!嫌···嫌だ···ッ!!」
「全部忘れて」
「嫌だ····私は····私は···ッ!!」
「道具として疑問を持たずに」
「やだ····やめろッ····やめッ····!!」
「生きていった方が楽でしょ?」
1:アルファ [2019年3月25日 11:16:12] ID:9710df7a
あてんしょん
また名前書き忘れてすいません()。アルファです。今回は帝(あだ名思い付かなかった)と
記憶改竄されたメリーのお話。
ではどうぞ。

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