無題

『ばーさす』
三人対一人。さぁ、始まりやした。世紀の大決戦でござりまする。敵は一人。過去を持ち、親に捨てられた可哀想な奴でございます。
一方こちらは、裕福な家庭に育ち、親からの愛情をたぁっぷり注がれた幸せ三人。
さぁ、どちらが勝つのでありませうか!?よぉい、すたーと!

おい、これで良いのか。一方的じゃないか。敵なのに、情けをもってしまうのか。
降りたい。ここから早く。もう、めんどくさいな。あぁ、そっか、首を突っ込んだのは、　
　　　　　俺かぁ。

『この日』
悲しくて、寂しくて、やりきれなくて、
こんな日に俺は、あいつに何ができるだろうか。
君にとって最高の、俺にとって最低のこの日に。

『会話』
「遊園地に行こう!」
「うん、いいね。」
「花畑に行こう!」
「良い匂いがしそうね。」
「お祭りに行こうよ!」
「林檎飴買ってこよう。」
「新しい服着てみよう!」
「似合うかな(笑)」
「デート…したいなぁ。」
「私もよ。」
「あと、何したい？」
「最後は、笑顔でキスしてね。」
「…美しいよ。」
「……。」

『暴』
あなたの『言葉』のせいで人が傷ついているのをわかってほしい。
あなたの『力』のせいで人が傷ついているのをわかってほしい。
あなたのその甘い『考え』のせいで人が傷ついているのをわかってほしい。

どうか、わかってほしい。

『樵の余談』
好き嫌いあるの、わかるよ。うんうん、わかる。口論もめんどくさいよね。うんうん、わかる。
だけど、な。お前、なんか間違ってるぞ。ちょっとズレてねぇか。
そりゃあ、マナーが悪いのとかしゃーない。樵さんもわかる。
やけん、それ好きな人がみたらどうさすんの。『は？注意書いたで？』みたいな事言うのなら、君はまだ、子供だ。
お前に最後、言いたい。
ネットだからってな、言って良いことと、悪いことの区別つけなさい。

『狂耳』
かちかち。かちかち。あれ、シャーペンってこんな煩かったかな。
がりがり。がりがり。うん、引っ掻く音は普通だな。
あははは。あははは。あぁ、これは本当に煩いよね。
ぐしゃぐしゃ。ぐしゃぐしゃ。髪の毛ってほんと邪魔。
ぎゃあ。ぎゃあ。煩い。
ぴちゃ、ぴちゃ。あ、踏んじゃったや(笑)

『輪廻』
回れ、回れ、回って、この指止まれ。
止まれ、止まれ、止まって、鬼から逃げろ。
逃げて、逃げて、逃げまくって、笑え。
笑って、笑って、笑う。　
子供の遊びを、大きい子供はにこやかに見て、笑う。
　　　　　　その繰り返し

『記憶』
俺は、君がわからなくなってきたみたい。
いや、
“最初からわかってなかった”という選択肢もある。
欠落して行く感情を拾って、また拾って、そんな事をしてるうちに、
君を、俺を、忘れてしまった。
わからないのだ。わかりたいのに。大好きだったのに。………君は誰だ。

『薄愛』
まだ、暖かい。
しわくちゃなシーツには、君の匂いと僕の匂いが混ざっていた。吐き気がするけど僕はその匂いが好きだった。
テーブルの上には、吸いかけのタバコが置いてあった。火を消して、少し、部屋を見渡す。
こざっぱりしているが、慌ただしく出ていった様子が残っている。君が、忙しくなるたびに僕への愛が薄くなることをわかっているのだろうか。
昨日の行為も、愛の無い、シナリオ通り進んでくドラマのようなものだった。ただ、あの温もりだけが本物で、不意に涙が出てくる。
薄くなっていく愛を感じて僕は今日も君を待っている。

『君へ、』
今、死にたいと思ってる君へ。
俺は頑張れとか、生きろ、幸せになれとかは言わない。本人にとってどれだけ辛く、苦しいか、わかっているから。
だけど、これだけは言わせてほしい。君は本当にその、ちっぽけな悩みで人生を終わらしてしまうのか？いじめられしんだほうがマシ、親から必要とされていない、暴力が苦しい、君にとっては大きな悩みかもしれない。
でも、それを苦に逝ったとき、君はあるものを目にするだろう。それは、誰かの涙だ。あの子が泣いた、親が泣いた、婆ちゃんが泣いた…その時、君は気付く。死にたくなかったと、
あくまで、僕の意見だよ。きにしないでね。
　　　今、後悔した僕より。

『病気』
あのさ、俺、お前らに伝えたい事があるんだよね。…俺さ、病気なんだ。
なかなか重い病気なんだけど明日、手術があんだよ。先生もいい奴そうだからきっとうまくいく(笑)
…お前らだけだよ。そうやって、普通に接してくれんの。皆気遣いすぎてさ、つまんない。あんだけ、嫌い嫌い言ったけど大好きだよ(笑)嘘っぽいけどさ(爆笑)
…ほんと、死ぬのって恐いなぁ…
考えれば、後悔とか楽しみとかいっぱい出てきて辛いよ。恐いし。マジで、死にたくないわぁ…

別に自己満なので、見なくても良いですよ