コメント数: 13, 小説 ID: n244
またどこかで【暁】

またどこかで【暁】

(2019年5月27日 20:56:48) [ID: b95e482b]
名前
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13:暁 [2019年5月28日 0:05:07] ID:e7203ec4
小学生はクスクスと笑っていた
その笑う姿は、彼女そのものだった…
まさか、そんな筈は…
色んな思いが頭の中で渦巻くが確認せずにはいられなかった
「……もしかしてっ、美香ちゃんっ!?」
「え?違うよ?」
「へ!?」
「あー今はね」
うふふ、と意地悪く笑う
「そ、そっか、じゃあ本当に美香ちゃんで間違い無いんだよね、?」
「うんっ 今はね真由美っていうの」
また会えた……凄く嬉しい、こんな事ってあるんだ…信じていれば思いは届くんだな……
何だか感情を抑えきれなくなって小さい彼女を抱き締める
「…おかえり」
彼女は一瞬驚くも顔を緩め一言返事をする
「ただいまっ」
12:暁 [2019年5月27日 23:56:31] ID:b95e482b
____________あれから、10年の月日が経ち、光一は高校3年生へとなっていた。
たった一日の出来事の筈だったのにあの記憶は脳裏に付いて離れない
他人の事の筈なのに何故あそこまで思ったのか未だに分からない もしかしたらあれは夢だったのかもしれない、でもきっと会える気がしているのは自分だけなのだろうか
そんな思いを抱きながら今日も高校へと向かう道のりを歩いている、と

ドンッ

「うわっ!」
「ごっ、ごめんなさいっ」
バッと頭を下げるランドセルをからっている小学生
「あっ、ううん大丈夫だよ 怪我無い…?」
としゃがんでぶつかってきた小学生に目線を合わせると
「…!光一君っ!!」
その小学生はいきなり抱きついてきた
「…!!?!??!!!」
状況が良く分からず目を白黒させ
「な、何で俺の名前知ってるの…?」
「わぁ~一人称が俺になってる~昔は僕って言ってたのにね~」
うんうんと一人で納得しているようだが何が何だかさっぱりだ
11:暁 [2019年5月27日 23:46:50] ID:b95e482b
『…、誰かが、私を車道へと押した…今、この記事を読んで思い出したよ…多分、ショックで色々と忘れてたみたい…そして、私の名字も思い出したよ 結城…結城 美香……光一君と一緒の名字だよ』
そう言うと彼女は微笑んだ
「ッ…そっか……同じ名字だったんだね…」
『ありがとっ、協力してくれて』
「ううん、僕何にも出来なかった…」
『何言ってるの、私が死んだの悲しんでくれたじゃない』
「…ッ……」
徐々に体が透けていってる彼女を見てもうお別れなんだと思う
「…っ、またっ!会えるよねっ!」
『うんっまた会える!約束ねっ』
小指を絡ませた後ニカっと美香ははにかみ姿を消した
10:暁 [2019年5月27日 23:35:44] ID:b95e482b
『ふぅ………』
と美香は一つ深呼吸をし
『私が、死んじゃった原因、あれは事故なんかじゃ無かった……』
「…! 事故じゃ…無い……?」
『うん…私、殺されたみたい……』
殺……された、…?
何故か分からないけれど何処からともなく怒りという感情が溢れ出ていた
「なんで………」
歯をくいしばり涙が出そうになるのを堪えながら振り絞った声でそう言った
「なんでっ…」
『…光一君は優しいね、他人の事なのにそれだけ感情をあらわにして悲しんでくれる…そんなに優しい人ってそうそう居ないもんだよ?』
ふふっと少し悲しげに笑う彼女の顔が脳内に焼き付いた
9:暁 [2019年5月27日 23:26:52] ID:b95e482b
『………!!』
途端、美香は目を見開きパソコンを焦った様に閉じた、汗を沢山かいていて、顔は真っ青になっていた
光一も同じく画面を見ていたが漢字だらけの文章は小学二年生の彼には読む事が難しかった為何が書いてあったのかは分からない
「どう、したの…?」
『…、………え、………と…』
美香は言葉を詰まらせるばかりで一向に会話が進む気配は無い
「美香ちゃんの生きてた時の事、分かったの…?」
黙ったままだったけれど一つ頷きそのまま顔を上げようとはしなかった
8:暁 [2019年5月27日 23:19:20] ID:b95e482b
そう言って美香は腕捲りをし慣れた手つきでパソコンを操作する
『まぁトラックで跳ねられたなんて物騒な事件記事にならない訳無いよねー』
画面を見つめながらそういう美香に素朴な疑問が沸いた
「あれ、美香ちゃんって物触れるの?さっきはドア通り抜けてたけど…」
『ん、?あぁ~自分が触りたいって意識すれば触れるもんなんだよー』
相変わらず画面を見つめながら言う美香の言葉に
「そういうもんなんだね…」
と、単純な理由に苦笑いした
『んー………あっ、これ………?』
カチカチッとクリックする音が部屋に響いた
7:暁 [2019年5月27日 23:13:17] ID:b95e482b
途端、美香の顔がパッと明るくなり
『それだぁ!!』
「…!!」
いきなりの大きな声に光一は体をビクつかせながらも喜んでくれた事が嬉しかった
『じゃあどうやって調べるか……ぁ、そうだパソコン使っていいかな?』
「パソコン、多分使って良いよ おかーさんとおとーさん今居ないし…」
『しめた!んじゃあ早速使わせて貰うね~』
とドアをすり抜けパソコンのある部屋へと移動する美香を光一がついていく
ん…?なんでパソコンがある部屋知ってるの…?
『さーてと。探しますかっ』
6:暁 [2019年5月27日 23:07:20] ID:b95e482b
『………ッ…』
と、急に美香は頭を抑え始めた
「どっ、どうしたの、美香ちゃんっ」
『あっ、ううん大丈夫大丈夫…生きてた時の事思い出そうとするとちょっと頭痛くなっちゃうんだよね…』
…、
「もしかしたら、美香ちゃんって生きてた時の事が思い出せないからずっとじょーぶつ出来てない、んじゃ……?」
小さな頭をめいいっぱい絞ってやっと出た考えがこれだった
5:暁 [2019年5月27日 23:01:11] ID:b95e482b
「じゃあ僕と5歳離れてるんだね」
指で計算をしてからそう言う
『そうだねぇ~』
「………美香ちゃんって、何で死んじゃったの…?」
『んーなんかねえ入学式当日で浮かれて車道出ちゃってトラックに跳ねられちゃった~』
顔は笑っていたけれど何か違和感があった気がした
「…そ、そっか、」
何て声を掛けていいものか分からずただ黙ってしまうばかりだった
4:暁 [2019年5月27日 22:55:52] ID:b95e482b
お話って何すれば良いんだろ……
「……んと、美香ちゃんって上のお名前は…?」
『………ぁ~…』
と、戸惑った様に目を泳がせ
『ちょっと、分かんないや、あはは、』
頬を掻きながら困った様に返事をした
「…分からないのかぁ……んー、美香ちゃんって何歳なの、?」
『ん、13歳~中学1年生だよっ』
ふふん!と今度は自信満々に応える その様子を見て少し安心した
3:暁 [2019年5月27日 22:49:30] ID:b95e482b
「へ…?……ってかなんで僕の名前知ってんのさ…!」
『んー?だって知ってるんだもん』
「えぇ……」
少女はクスクスと笑う
『私は美香だよ 私が成仏出来るよう手伝って』
「…………じょーぶつ…?」
『ぁ、。成仏って分からないかな……、?んー、簡単に言えばお星様にちゃんとなるってこと!』
「……へぇ…えっと、お話すればじょーぶつ出来るんだよね…?」
『うんっ!多分!』
「た、多分…って……」
2:暁 [2019年5月27日 22:43:51] ID:b95e482b
____________ぇ、人が浮いて、、る…?
空中にふわふわと漂っているのはセーラー服を着た少女だった
結城 光一(ユウキ コウイチ)生まれて7年、初めて幽霊を見る。
『ねー光一君』
「ひっ!?」
喋った…
『私とお話しよっ』
少女はニコッとはにかんだ
1:暁 [2019年5月27日 21:01:02] ID:b95e482b
思いつきで書くので色々と可笑しいかもかれませんが仕方がありません(

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