コメント数: 8, 小説 ID: n277
とあるボカロの諸事情。【 にゃんまる】

とあるボカロの諸事情。【 にゃんまる】

(2019年7月23日 21:40:45) [ID: 26c5fde6]
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コメント
8:にゃんまる [2019年7月23日 22:35:59] ID:26c5fde6
~あとがき~
この小説は、
「初音ミクの消失」を聞いて、
これが他のボカロだったらっていう
小説を書こう!と思ったものです。
ありがとうございました。

にゃんまる
7:にゃんまる [2019年7月23日 22:34:03] ID:26c5fde6
その後、
マスターは新曲を発表。
どうやらマスターは
「スミレは声に飽きたから捨てた。」
だそう。
他のボカロを使っての新曲だったが、
そのボカロの声は良かったにも関わらず
その曲は全く再生されなかった。
~END~
6:にゃんまる [2019年7月23日 22:29:32] ID:26c5fde6
しばらくして見えてきたものは
…大きな穴。
私の顔から血の気が引いていくのが分かった。
「ごみ箱だ…」
これが意味するのは
…もう私は用済みってこと。
私、マスターに捨てられるんだ…
乗り換えられるんだね…
ずっと楽しかったのに。
マスターのために歌ってきたのに。
カーソルが離れる。
私の体は穴の底へと落ちていった。
落ちた時、不思議と痛みは感じなかった。
それよりも絶望感が強かったのかも。
「…命が亡くなる前に、マスターと、もう一度歌いたかったな…
あの曲…最後まで歌いたかったな…」
何でだろ、マスターへの恨みは全然ない。
「あ、そっか。最初から解ってたからか。」
涙は流れなかった。
それからは、何も考えなかった。
『削除中…』
「…じゃあね」
『削除完了』
5:にゃんまる [2019年7月23日 22:19:40] ID:26c5fde6
どうやら停止ボタンを押されたらしい。
ちょっとマスター!
いいところだったのに~…
さっ、早く続きを!
そう思っていたのに。
何かがおかしい。
いつもと様子が違うのは、
PC越しからも分かった。
マスターの悩んでる顔。
いつも歌詞とかメロディーを考えてる時は
もっとやる気に満ちた顔なのに…
「私はいつでも歌えるよ!」
マスターには聞こえないけど、私は叫んだ。
そして数分後…
…え?
マスターの顔が無表情になった。
ソフトが閉じられる。
何で何で?まだプロジェクト保存してないよ?
その時、急に体が宙に持ち上がった。
「!?!?」
ドラッグされているようだ。
「え!?どこへ行くの!?」
4:にゃんまる [2019年7月23日 22:05:31] ID:26c5fde6
あっ!再生ボタンが押された!
私は深く息を吸い込む。
希望に満ちた声がヘッドホンを伝ってマスターの耳に伝わる。
「桜散る今宵の街並みに 今日も独り~ 風が私の髪をさらってく~♪」
…よし!いい感じ!
マスターも満足そうな表情だ。
「ねえどうして行ってしまうの? 聞こえるはずもない声が耳を掠める~
もう幾分昔のことなんだ。 そんなこと心に押し込んで仕舞おう~♪」
はあ~楽しい!
満足感と快楽が胸を満たしていく。
いよいよサビだ。
今までより大きく息を吸って
全力の声で歌う…
…あれ?声が出ない?
3:にゃんまる [2019年7月23日 21:52:23] ID:26c5fde6
目の前が一気に明るくなる。
どうやらPCの電源がついたみたい。
…あ、マスターだ!
よ~し、今日も頑張ろ!
今マスターは新曲を制作中で、
その曲がすごくかっこいい曲なの!
歌えることがすごくうれしい!
マスターが音符を入れていくのを
見てると、すごく気持ちが高ぶって
「早く歌いたい!」って思うの。
2:にゃんまる [2019年7月23日 21:47:42] ID:26c5fde6
私は魅音スミレ。
いわゆるボーカロイド。
今日もマスターのために、
全力で歌うわ!

…といっても、最近耳にした噂だと、
このマスター、すぐにボカロに飽きて
他の子に乗り換えるって…
私も乗り換えられる日が来るのかな…
そう思う今日この頃。
1:にゃんまる [2019年7月23日 21:42:46] ID:26c5fde6
ATENTION
・サムネの子は、ネッ友と作ったオリ。この小説の主人公。
・このボカロは実際には存在しません。

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