6:おめん [2018年12月8日 23:10:52] ID:8397f299
_END
5:おめん [2018年12月8日 23:10:29] ID:8397f299
『…松の笑い、何か消えてないか?』
『…いきなり、何。カラ松。』
『..、…そんなわけ…_』『…?そんなわけ、何?』
『カラ松、お前気付いてたんだな。』『嗚呼…_』
上三人の会話を耳にした。
そろそろ寝よう、そう声を掛けようとした時に自分の名を指していた気がした。
上三人の会話を聞くなり、蘇る記憶の夢。
自分の吐いた言葉…笑いたくない。
そう吐いてしまった事を、思ってしまったことを後悔した。
兄さんたちがそこまで笑わない僕を嫌に、逆に不安にしてしまうなんて。
言ってしまった言葉と消えた夢は取り戻すことは出来なかった。
4:おめん [2018年12月8日 23:08:59] ID:8397f299
『十四松、』『十四松兄さん。』
自分じゃない声。
一つ上の一松兄さんと末っ子のトド松の声が聞こえ、目が覚めた。
『十四松兄さん、凄い唸って、苦しそうに寝てたよ?』『…昼寝するの珍しいし、…てかどんな夢みてたの…?』
二つの色は口々に言った。
「…、わっかんね!!」
みていた夢_自分でも思い出せなかった。二人に向って笑みを溢した。
二人は顔を見合わせて微笑み合っていた(ように見えた)。
3:おめん [2018年12月8日 23:06:11] ID:8397f299
森を抜けて、目の前に見える沢山の表情のお面。
隅にはくまのぬいぐるみや、野球バット、ボールやらガラクタがいっぱい置かれていた。
大抵な人は近づかないであろう不思議な屋台に、引っ張られる様に足を踏み出した途端。
『_やっぱ、悩みごとあるんだね、ジュウシマツ。』と嗤ってない顔でそう述べた自分が後ろに居た。
その言葉を聞いて、操られたかのように、ぽつり、か弱い声で呟いてしまった。
「、*******。」そう述べた。
するともう一人の僕は『なんで?』と訊ねた。
「皆を不思議な重い空気にしちゃうんだ。僕が居るから、みんなぼくをふしぎにおもわれるんだ..。」と涙目で黄色く輝く瞳の己に吐き出した。
彼は僕の肩を叩いて、『良い物あげるよ。』そう言った。
顔の表情は無かったように見えた_。
2:おめん [2018年12月8日 23:04:09] ID:8397f299
また、意識を失っていただろうか。
聞こえる声_まるで自分の声みたいだ。
頭がずきずきと痛む中、目を開ける。
目の前に広がったのは自分の顔が覗き込んでいるのと、遠くに見える空と木々。
「、誰…っスか?」と猫の様な目を作っては目の前に居る自分に問い掛けた。
『僕は、君だよ。十四松、』と嗤って答える。
そのもう一人の自分は『十四松は何か悩んでるしょ?』と自分の身体を起こし、立ち上がった時にそう訊かれた。
「悩んでないよ?」なんてにっこり、口を閉じて笑って。
『嘘だね。君が悩んでいないわけない。どうしたの?』なんてしつこく問われた。
もう、うんざりしては目を瞑って、森の中へ駆け込んだ。
1:おめん [2018年12月8日 23:02:05] ID:8397f299
目が覚めた時、それは真っ暗闇で宇宙にでもいる様な異世界な感覚だった気がした。
辺りを見渡しても真っ暗で、自分の視力を失ったかとでも覚えた。寒気も熱気も何も感じない狂った空間が怖く思える。
ひゅ、と喉が鳴れば、震えた声で
「誰か…。」
と呟いて。
呟いた途端に温かい光が白が、黒を消していった。