コメント数: 12, 小説 ID: n206
【メモ】キオクカン 彩。

【メモ】キオクカン 彩。

(2019年4月16日 21:45:31) [ID: 94bd3e1a]
名前
コメント
12:彩。 [2019年4月16日 22:31:59] ID:94bd3e1a
おしまい。
11:彩。 [2019年4月16日 22:30:47] ID:94bd3e1a
「さよなら。私は絶えられません。
ママは私を見るたびに殴ってくるし、パパは「ごめんな」
と言うだけですぐにいなくなります。
学校だって、先生もクラスメイトも私のことを空気
と同じような扱いをする。女の子達は私のことを
おもちゃ扱いして、殴ったりカッターで体を切って
くる。そのせいで全身痣と切り痕ばかりだ。
もう、いやだ。いやだいやだいやだ。
こんな人生なら生まれてこないほうがよかった。」

三枚程、黒いページをめくっていたら、だんだん
視界が歪んで、いつの間にか眠ってしまった。
最後まで、涙は止まなかった。腹を押されたような
感覚だった。腕や脚は切られたような感覚だった。
からだは、ちくちくと痛んだ。
わたしは、もういないんだ。
10:彩。 [2019年4月16日 22:26:17] ID:94bd3e1a
「わたしは、いま6さいです。■■っていいます。
ママにはいえないんだけど、わたしはママにいじめ
られています。ママは、わたしのことをみるとたたき
ます。いたいけど、わたしはママがすきです。」
いかにも幼稚園児の描いた、関節もリアリティも
感じられない人間。字もやっと読める程度。
「こんにちは。わたしは10才です。小学校で、
いじめられました。女の子たちがわたしのお腹を
ふみつけて、やめてって言ってもやめてくれません。
先生も、男の子たちもわたしのことをかばってくれ
ません。今日は、じまんだったかみの毛を切られて
しまいました。」
少しは絵心が芽生え、あぁ、女の子の絵だ。という
きらきらした目の絵。
「こんにちは。私は12歳です。
今日は卒業式でした。小学校は、勉強がとても
楽しかったです。友達と呼べる人はできませんでした
が、大丈夫です。最後まで女の子たちは私に冷たかった。」
だいぶうまくなり。何かのアニメの様な絵。
最初に比べれば難なく読めて綺麗な字。
次のページは両側が黒い紙だった。
9:彩。 [2019年4月16日 22:17:17] ID:94bd3e1a
三枚目のドアをくぐる。
そこには一冊の、これもまた白い表紙の本。
表紙をめくれば、「わたしのいきかた」と最初の
へたくそな字。
8:彩。 [2019年4月16日 22:16:07] ID:94bd3e1a
今までより長い道を歩いて。
「さよなら」と黒くべっとりと何かで塗りつぶされた
文字。
笑顔で、首に縄を巻いている。ぼろぼろで汚れて
いる制服は卒業式の絵と同じ。
でも、女の子は今までにないくらいの笑顔だった。
もう、何も言えない。
7:彩。 [2019年4月16日 22:13:31] ID:94bd3e1a
次は、絵ではなく平べったい板とドアノブだった。
「本当にこれでいいの?」と少し形が崩れた文字。
本当は美しかったのだろう。角が綺麗に曲がっている。
はぁ、と決意か諦めなのか、自分でもわからない
ため息を空に融かして扉を抜ける。

「卒業式」12歳。綺麗な字で、やっと漢字が使わ
れている。
筒を持ったショートカットの女の子は、別世界に
隔離されているよう。まわりには三人、四人で
固まって卒業証書の入っているであろうリボンの
結ばれた筒を持って言葉を交わしている。
女の子はよく見れば、控えめに覗く首筋や手、脚に
切り傷のような痕と、脚には痣があった。

ちくちくと脚が痛み、共感なんて持てないのに
涙がこぼれてきた。
6:彩。 [2019年4月16日 22:06:45] ID:94bd3e1a
また、歩を進めれば絵がある。次は、角を曲がったところ。
「お友だち」と少し丁寧で、丸みを帯びた文字の
下には10歳と書かれている。
いい子にあったのか、と期待をよせたが、それも
虚しく崩れた。
腹を踏まれ、涙と鼻水でどろどろの顔。先程の面影
が見当たらない、長さのそろっていないショートカット
と床に散乱した長い髪と無機質な黒いゴム。
思わず「ひっ」と声が漏れた。

頭痛ではなく、じりじりと腹の奥が焼けるような
痛みが走った。
5:彩。 [2019年4月16日 22:02:23] ID:94bd3e1a
少し歩を進めれば、また絵があった。
「にゅうがくしき」と平仮名で書かれた下に、6歳
と書かれている。
字は、さっきよりはましになっている。
新品のランドセルを背負った、ツインテールの
女の子。その顔には笑顔はない。緊張でもない。
まるで、何かに怯えて今にも目をそらしそうな。
でも、回りはそんな女の子など気がつかず、手を振る
男の子、楽しそうに手を繋ぐ親子。

また、頭痛が走った。
4:彩。 [2019年4月16日 21:58:58] ID:94bd3e1a
少し進めば、一枚の巨大な絵があった。
「愛のない」と書かれた題名の下には0歳と書かれて
いる。ドアと同じようにへたくそでやっと読める位
のぐちゃぐちゃな字。
絵は、一人の赤ちゃんを今にも刺しそうな絵。
女性らしい手には似合わない、憎しみの籠った
様な錆かかっている包丁。赤ちゃんはそんなこと
に気づかず、眠っている。

ぴり、と頭痛が走った気がした。
3:彩。 [2019年4月16日 21:54:11] ID:94bd3e1a
とん、とん、と壁に手を添えて足を鳴らす。
頭も冴えてきたのだが、昨日は何をしただろうか。
ましてや、自分の名前がまず思い出せない。
親の顔も、年齢も、自分のことは何もかもに靄が
かかったように思い出せない。

「いりぐち」と幼稚園児が書いたようなぐちゃぐちゃ
でやっと読めるような字の下には真っ白で申し訳程度
の黒いドアノブがついた隔て。左に回せば、その先
は美術館のようだ。
2:彩。 [2019年4月16日 21:50:17] ID:94bd3e1a
私が重い瞼をゆっくり持ち上げると、真っ白な部屋
だった。なんだ、誘拐でもされたのか。まさかとは
思うがトリップやらなんやらだろうか。
体に痛みは感じないものの、体がすごく重い。
ああ、疲れてるのかな。さらりと髪をなびかせ、もう
一度見回す。四面、天井と床を合わせても汚れひとつ
見つからない白。そこには目を凝らさずとも対照的な
色で「入場はこちらから」と書かれた味気無い手書き
の文字。行く宛てもないので字に従うことにした。
1:さすらいのゲーマーさん [2019年4月16日 21:46:21] ID:94bd3e1a
トプ絵(?)関係なし。なかった。
国語のじがくでかこうかなーって思ったらじがく張
わすれてきたのでメモ。

削除キーいれわすれました。

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