8:洒落 [2020年4月16日 17:37:00] ID:106a42f0
駄目だ…このままじゃ俺の貞操が虎くんのしまじろうによって攻め落とされる…!
母さん、おれは今から女の子になります
俺が全てを投げ出し、母さんに誓ったそのとき
「…おや?」
がらがら。
引き戸が不機嫌そうな音をたてて開く。
その隙間から覗くのは太陽の光を受けたような明るい茶髪。翠の双眸。のちに彼は救世主と讃えられる。
「馬者丸‼」
「どうした二人して…情事か?」
今この状況を思い出してみてほしい
虎くんは俺が必死に抵抗したせいでシャツのボタンが取れて前全開
対する俺はベルトを抜き取られ、スラックスが膝丈までずり下がっている
おまけに虎くんが俺を押し倒してる
なるほど情事…そう捉えられてもおかしくない
さっきまで粗チンダメージに苦しんでいた流浪はいつの間にか元気を取り戻しており「情事…ぎゃは、そりゃア傑作だなアおい!!!!」と笑い転げている。
お前は赤ん坊か
7:洒落 [2020年4月15日 9:19:12] ID:28da5f9e
「嫌だよ、なんで朝っぱらから男に下の毛見せなきゃなんないのさ!もしかしてそういう趣味?じゃあ他当たってくれるかな??俺抱かれる趣味ないし、君絶対下手くそだろ」
「あ??!下手くそじゃねえ!!!!」
どこにキレてんだよ!!!!
そうわちゃわちゃやってる間にも虎くんの魔の手は迫って来る。
おい、ド下!!!!なんとかしろ、さっきは粗チンとか言ってごめんね!!!!そんな落ち込むな、自分の息子に話しかけてる暇あったら助けろよ
がちゃがちゃ、とうとう押し倒された俺はベルトを緩められる。必死に抵抗するけどこの戦闘民族つよい
なに??なんなのその下の毛に対する執着は
チン毛に親でも殺されたの??
「離せ…このしまじろう…!」
「しまじろうじゃねえし…」
なんでちょっと嬉しそうなんだよ
6:洒落 [2020年4月15日 9:07:31] ID:28da5f9e
下世話だ。下世話過ぎる。
朝っぱらからなんちゅう話を振ってんだよド下野郎め…
かくいう流浪は、「俺ア髪そのまんまの色なんだよなア、つまんねえ」なんてベルトをがちゃがちゃ緩めている。君は下の毛に何を求めてるの。
「つまんねえものですが…見る??」
「黙れ粗チン」
まるで粗品を扱うような言い方するもんだから、つい出ちゃった。
いや、そんな落ち込むなって…君も中々のもの持ってると思うからさ。ね、だから寛げたスラックスの中をじっと見つめるのは止めてくれ、滅茶苦茶面白いから。
「でも実際どうなんだよカシワ」
床に落とされ暴れまわる電動髭剃りをひっつかまえて鎮圧(物理)させた虎くんが尋ねる。
えー…君も乗っちゃうの…というか今凄い音したけどそれ高かったんじゃないの??いいの??
「…君とおんなじだよ、二色」
「見せろよ」
え?虎くんそういう趣味なの??
5:洒落 [2020年4月14日 23:56:36] ID:6195d682
「産毛で思い出したけどよオ、お前ら上の毛ミックスじゃんね」
待て、嫌な予感がするぞ。ニヤニヤと下卑た笑みを振り撒く流浪には正直もう喋って欲しくない。
…なんて願いが叶うこともなく
「じゃあ下の毛はどうなってんの??」
虎くんがものすごい音で髭剃りを取り落とした
4:洒落 [2020年4月14日 14:26:29] ID:6195d682
「みっ…」
身だしなみ検査!!!!そうだね!!!!ちゃんとお髭剃らなきゃ先生に怒られるもんね!!!!?だから朝弱いくせに早起きしてここに来てたの??身だしなみ検査のために!!!!?偉いねー!!!!??
とでも言いたげな流浪はもういい。君なにも言うなよ。というか君も朝弱いだろ、なんで早起きしてんの。
「そうか、すっかり忘れてた。…俺も整えなきゃな、教えてくれてありがとうね」
にっこり。いつものカシワくんスマイルで答えてやれば「別に教えてやったつもりはねえ」なんて満更でもない返事が返ってきた。ふうん?なんだ君可愛いとこあるじゃないか。
実際、身だしなみ検査のことは覚えていたのだが可愛い一面が見れたので良しとする。
まあそれはそうと俺も顔を洗わねばと、洗面台に向き直るとまた一生懸命虎くんも鏡とにらめっこを始めた。
しばらく髭剃りの音と水の音がしていたのだが、ふとこの清々しい朝には到底似合わない下世話な問が聞こえた。
3:洒落 [2020年4月14日 14:13:41] ID:6195d682
「おいおーい、皇虎クンは満足に髭も剃れねエのか??」
「…だあってろ…いま集中してんだよ顔面に傷いったらどうしてくれんだ…」
皇虎が髭を剃ってる。
引き戸を引いたら飛び込んできたのは、一生懸命鏡の自分とにらめっこしてる皇虎とたのしいオモチャを見つけてはしゃいでいる流浪だった。
なんだ二人か。ちょっかいをかけ続ける流浪はさておき、例の虎くんは親の仇を討つような顔で髭を剃っている。見ていてちょっと怖いくらいの豪快さで。
「なあ虎くん、産毛は剃れたかい?」
流石にこのままじゃ自慢の前髪まで剃っちゃいそうな勢いだったので、止める意も含めてからかってやる。
すると、ブン、という鈍い音がした後にゆっくりと彼は振り返った。因みに流浪は「産毛」というワードにツボったらしく、ぎゃはははと汚く笑いながら洗面台をバンバン叩いていた。もう好きにしてろ。
そんな流浪をギッ、と睨んだのち、虎くんはぼそっと呟いた。
「今日身だしなみ検査だろうが」
2:洒落 [2020年4月14日 13:48:29] ID:6195d682
[下の毛]
俺達の通う十二支高等学校(適当)は全寮制である。
全寮制ということはつまり学校に通う者全てがそこで学業のみならず寝食を共にし、いつでもいっしょ♡な状態なのである。うへえ、最悪。
無論、男女の寮は分けられているがこの学校はむさいことに男女比が7:3くらいであるため、男子寮の敷地の方が遥かに広い。
まあそんな寮に箱詰めされた俺達だったが、朝は比較的に共同スペースが空いており広々と使うことが出来た。
*
いつも通り顔を洗うため共同の洗面所に来たのだが、今日は何やら騒がしい。しまった、出遅れたか。
ここの男どもは後から使うやつのことも考えず、ちょっと生えてきた髭を剃ったりだとか眉を整えたりだとか毛繕いをするだとかで洗面所を毛だらけにして去っていくのだ。
何とも汚ならしい、部屋でやってくれ。嫌だなあとは思いつつ顔を洗いたいので、ガラガラと引き戸を引いた。
1:洒落 [2020年4月14日 13:31:59] ID:6195d682
+ほぼカシワ派閥
+下品
+現パロ