コメント数: 36, 小説 ID: n485
限界ら死(体)支部!!!【くろむ】

限界ら死(体)支部!!!【くろむ】

(2021年6月6日 22:40:44) [ID: 98de68e0]
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36:水銀の海 [2021年9月16日 21:43:39] ID:1923985f
私の体を食べ尽くす、私の心も食べ尽くす。
そんな人間が、目の前にいたんだ。
私が常に座り込んでいた人工の池は、あなたと言う水銀で溺れる程に溢れ海になって。
私の周りに鮫が泳いで、その鮫肌で私の腕を傷付けるほど撫でた。
水銀に蝕まれ、食まれ、食べられ、飲まれ、
海に溺れて、幸せな夢を見る。
君みたいな人は初めてだよ。
35:夜に住む住人 [2021年9月15日 18:37:40] ID:78fbd96b
私と私、それはきっと影に飲まれてもう動けない。
強い泥沼きっとすぐ、影に飲まれてもう動かない。
ぐるぐる回り回り...目を開けても、閉じても、すぐに見えるのはいつも夜ばかりのはずだった。
夜はやだ、夜より酷い物はない、ない、ないと信じてる。
夜より酷い物、それは実在していた物、真っ暗が光を全部吸いとる事より怖い物。
夜すら来ない、朝もこない、昼と夕焼けもまだいない。
酷いものすら来なかった。
私らは夜の住人、影がない。
また光を蝕む。
34:ごみとひとだらけのまちで [2021年9月12日 10:12:30] ID:6032e00f
「僕は昔、けっこー大変だったんだよ!」
産まれた時から目の前の景色は既に裏路地。
僕は綺麗なおめめを太陽にきらきらさせながら生きてたの。
でもね、聞いちゃった。
「綺麗な目の人間はどこかに連れていかれて、裕福な暮らしをするんだって」
みんなが僕を羨んだの。僕はいやだったよ。
男の子より女の子の方が価値がある、女の子の方が幸せになれる。
でも僕はここから離れるのが嫌だったの。あたらしくできた弟もいたの。
家族と友達と、離ればなれはいやだから。
だからね、僕はおめめをきらきらさせないで、ずっと隠して歩いてたの。
ここで。
塵と人だらけの街で。
33:堕天 [2021年9月6日 22:35:09] ID:98de68e0
こんなくだらない場所、どんくさいと思わないかな?
そんなしかめっ面しないでくれよ。
これは私が君にしたい事だ。
君を必ず見下ろそう。
君を必ず見下そう。
君を必ず大切にしよう。
はは、君が死ぬなんて事させる訳がないだろう。
君が崖から飛び降りようとしたら、
私も一緒に落ちようか。
一分弱ばかりの静寂と、狂犬だらけの円舞曲を。
さあ、墜ちる所まで墜ちようか?
32:  [2021年9月6日 22:04:04] ID:98de68e0
きゅっと、して、
これでもう声が出せないね。
31:英雄にならなくていい [2021年9月6日 21:59:33] ID:98de68e0
あなたの手で私に裁きを与えてください。」

ただそれだけだったのに。
オルゴールの回す手を止めると、あなたの咳き込む音も消えて。
あなたはそれでも枯れたと自称する声を風の流れに乗せて消していった。
あなたはどうして命を投げ棄てるなんて事を。
阿呆らしいけど、あなたらしい。
ただそれだけだったのに。
なので、
そっと喉の奥を潰して、もうあなたが声を出さないように、
もうあなたが英雄にならなくて済むように。
30:英雄の讃美歌 [2021年9月6日 21:51:35] ID:98de68e0
ただ、溢れてくる。
オルゴールの中のけむたい蒸気に塗れ、むせる。
ただそれだけだったから。
ゆったりと命を投げ棄てて私は声を出すの。
枯れそうなくらい、いいや、もう枯れているけど。
私がただそこにいればよかった。
私の声を聞いて、そして私が私であればいいの。
私には、
ただそれだけだったから。
あのね、

「私の声を聞いて、そして
29:手を止めないで [2021年9月2日 18:42:17] ID:085781e3
『やさしい野原と、そこにねっころがる私がいる。
菜の花もタンポポも、綺麗に咲いて、私はとても気分がよかった。
このまま昼寝を....って思った。だけど一つだけ間違いがあったようだ。
その菜の花やタンポポは、実はユリの花とカーネーションで、私はその花弁を散らすくらい激しく地面に打ち付けられ。そして.............』

「......ダンテ...」
「なんだ...?いい所だったのに...」
「詩を書くのもいいと思うんですけど、ちょっと休憩しません?」
「そうだな....?
じゃあカフェオレ作ってくれ」
「わかりました。」
28:楽園 [2021年8月15日 15:03:57] ID:78fbd96b
楽園、なんの為にあり、貴方は何を思う、
人の救い、どうか僕をそこまで連れていけ、
また楽園で会おう。
何かぶつぶつ呟く青頭、私よりも小さな青くて幼い頭、
「何してるの?」
話しかけるとこっちを向いて、
「考えごと。」
ここじゃ一番幼くて、一番肉体が子供だった、
「何の考え事?友達?家族?それとも今日の献立かな?」
私を笑い飛ばしてくれ、と遠回しな言葉が天井を空回り。
「ううん、どれもちがうかな。
エデンの園、本にそんな言葉が書いてあった。」
「んと.....
僕って難しいこと考えられないし、ほんのちょっと思ったんだけど....
僕にエデンってつけたパパやママはどんな気もちだったのかなって。
楽園のようにあってほしかったのか?」
そうエデンの言葉は普段より静けさが増した天井によく響き。
「.....私はまだそんな事を考えるべきじゃないと思うけど。
いずれわかる物だよ、いずれね。」
エデンは失楽園の底をコツ、と叩き
「.......わかった、じゃあまたね。」
「またね。」

また会おう、楽園。
27:獲物を喰らう海 [2021年8月13日 21:35:58] ID:628c1682
海は突然やって来て、あなただけを食べ、澄ました顔で帰ってくる。
ゆったりとした海が表情を変えて、また食べ、また笑顔に戻り。
そんな中で、僕たちは生きてきたんだ。
「..........」
何も言えない。
いつもなら、二人きり、でも全然喋れるのに。
僕は、ゆっくり、目線を気配がする方へ向ける。
「.......あの」
一言話すだけでも、疲れるようで、頭のからまりが取れなくて、あなたはからまりに手を突っ込んでほどくような声で、
「.........何...?」
って、話してくれた。
僕は怖がりながら、息を整え、からまりの中の手を取らないように。
「あのね.....?ユリ.........確かに無理はしないでって言ったよ?言ったけどね........
僕、怒ってない、ないからね....もげた、のが、生足じゃないだけ、よかった、なって.......」
そんなこと、言ってほしくないのは、わかってるんだけど、それ以外に、言うことが思い付かなかった。
あなたは、
「.........わかってる...
.......明日には新しい足、届くから.....今日は無理するな...って.....」
あなたの声が、だんだん小さくなっていくのを、僕は感じた。
「うん.....無理、しなくてもいいからね...?
僕は、生きてる方の手足も無くなっちゃったら、悲しいから.....」
僕にとっての海は、世間とはかけ離れたここで、表情がころころ変わって、獲物を食べたらまた戻るんだ。
そんな海の中で、僕たちは生きてきたんだ。
下層の冷たい空気を帯びながら、僕はゆっくり、ゆっくり、あなたと海の中で、すこしだけ過ごした。
26:私の首を絞めて [2021年8月13日 20:10:30] ID:628c1682
「.......Stran......neck.................my.........ck...............」

真っ暗な闇に、聞き覚えのある誰かの声が混じる。

「Stran......gle......................my...........」

俺は音のする方に向かい、ベランダに出ると、よく知っている愛した人がそこに立っていた。
「......ダンテ?」
「Stra..........あ、サンチェスか。
こんな時間にどうしたんだ?」
「それはこっちの台詞ですよ....
ダンテこそ、ベランダで何を?」
「俺か........
俺の.......いや、なんでもない。ちょっと眠れなかっただけさ。」
「そうですか.......」
「ああ。だからサンチェスも夜更かししないで早く寝ろよ?」
「わかりました、
おやすみなさい。」
そう言い残し、俺がベランダから立ち去ったのを追うように

「..........Strangle my neck.」

と、また真っ暗な闇に聞き覚えのある声が混じる。
25:あわのなかできえさって [2021年8月7日 14:56:21] ID:e776e6b6
ゴボゴボと、まだ真っ暗で見えない液体のなか、ゆっくり息を吐く。
それが、それだけが上に上がっていくのを私は確認した。
「....まるで海に食べられたみたいだな。」
口には出すことができないその言葉を、息を吐き泡で言葉にした。

私はその液体がずっと何なのかわからないまま、ただ、ただ、深く沈んでいき、まるで自分が水草の一員になったかのように。
いずれ答えがわかる、だから身を委ねていた。

...結論から言うと、私が溺れていた液体はエンケファリンで。
どこから溢れてきたのかは知らないが私は溺れ、エンケファリンを少し飲んでしまい記憶があやふやになっていたんだ。

本当の海だったらよかったのにな。
24:脳に血を綴る [2021年8月3日 22:30:51] ID:8ccca2ec
........俺に「何でも変えて差し上げます」の作業命令が来た。
もう観測は終わっている。その観測によると
....入った職員は死亡するまで永遠に出られない。
震えが全身に走る。その痙攣は恐怖による物じゃない。
興奮による物だ。

足を一歩、また一歩、着実に、収容室に、向かって。
また、俺が、ぐちゃぐちゃに、されて、しまって。
これが、俺が、本当に、愛するべき、な物だ、って。

俺は収容室に入り、すべすべした白い肌を撫でる。
無機物特有の冷たくて愛がない感触。
ただ、それでいい。いや、それがいい。

「早く俺の脳みそに針で文字を綴ってくれよ......」

そうぽつりと呟いて、俺は針だらけで冷たい床に足を踏み入れた。
23:最高の最低を [2021年8月3日 22:00:30] ID:8ccca2ec
「もうやめてくれ!!お前はこんなのに耐えれるのか!?お前もわかってるだろ!?管理人がしてきた事全て!!!」

俺、俺は目の前にいる職員ハンターにそう訴えかける。
あいつは一番最初にここに来たらしい。ならこの話も取り合ってくれる。
そう思いながらただ、叫んでいると、奴のぐるぐるした混沌の目が

「......そんな事あったっけなぁ?今日は.....43日目。俺はここに入社してから43日目だ。それが何か?」

「う....嘘だ...今日は43日目なんかじゃない。もっと時間が経っていたはずだ。管理人が永遠に繰り返して、それで.......
....お、俺は見たんだ!!!お前が死んでいるとこも!!この目で見た!!この目で..........」

ただただわかって欲しいと、俺は焦りで舌が早く回る。
クソ、しらばっくれやがって。俺は全部知ってるんだからな....
あいつならこの話も取り合ってくれる。
そう思っていた。
あいつはぐるぐるした目をこっちに向けて、

「はは、」

.....
...面倒なんだよなぁ。こういうオフィサー。
たまにいるから困ってしまうよ。
22:白紙の絵描き [2021年7月31日 23:54:04] ID:b7794fdd
俺は........赤ん坊のころどんなんだったっけ、
多分親がいたんだ、俺と同じ赤い髪で光が当たる所で幸せにしてたと思うんだよな、なんとなくだが...
ただ......俺は物心付いた時には、既に筆を握っていた、俺はもう絵の描き方を知っていたようで、とにかく絵を描いてたんだ。
ただ家の中にあるキャンバスはお世辞にも多いとは言えねえ、だから気に入らないやつを消してまた描いてたりもしてたっけな、
あとかさばるから捨てなきゃならなかったんだ。
俺が捨てる場所に困って窓に飾ってたら、一人の人が俺の絵を気に入ってくれてな、あるもの全部買ってくれたんだ
これで金に余裕ができて、嬉しかったからキャンバスをまた買った。そして俺は1枚売れたら5枚キャンバスを買うようにしたんだ。
描いて、飾ってを繰り返すと俺はだんだん有名になっていってな.......
とうとう部屋中が真っ白いキャンバスで埋まった。それだけ有名になったって事だ。俺の売り場所は窓だけじゃなくもなった。
でも俺のやる事はただ、
.....ただ、光が少しだけ差し込む場所で永遠に筆を握り続けることだろうよ。
21:あなたはさかな [2021年7月27日 21:31:54] ID:d6d4d1e3
「チェス。ちょっと聞いてほしい事があるんだけど。」
「どうしたの?」
「僕、最近、時々自分が魚なんじゃないかって。ね。」
「......ジェリーは何でそう思ってるのかな。」

「時々、聞こえるんだ。僕の胸をノックして、こんな言葉が聞こえる。」
「......貴方は、綺麗な青色に塗られた魚。今も水を泳いでいる。
ってね。どうよ?」

「どうって聞かれても、俺には理解しがたい言葉だな.....
ところで、それがどうしたんだい?」

「僕は、本当にそんな青色に見えるのか、って。
僕たちは裏路地生まれさ。だから僕が泳いでいる水は、青くなく汚ない下水かな?って。
魚の鱗は、ゴミで剥がれ落ちているんじゃない?って。」
「だから僕が本当に綺麗な魚かが、気になるのさ。
チェスなら答えを知ってるんじゃないかい?」

「....君の瞳は下水なんて一筋も通ってない綺麗な青色さ。
その色を泳いでいる。それが答えなんじゃない?」
「少しは泡沫に身を委ねる事も大事だよ。」

「確かにそうかもしれないね。ならいっそ、水面を跳ねてみようか。」
20:夜はさむいしこわいから [2021年7月20日 6:47:35] ID:3b10c1bd
「......あのな」
「どうしたんですか?」

「俺、夜はちょっと苦手なんだ、
見ての通り寒がりだし、夜は暗いからな。」
「ダンテの部屋っていつも薄明かり付いてますからね、
でもどうしてそんな苦手なんですか?」

「眠るように死ぬのが嫌いなんだ。
.....どうせ死ぬんなら、会社らしい死に方がいいな。
それに、夜は怖いから。薄明かりがないと耐えられないかもしれないね。」

「.......ダンテは暗所恐怖症なんですか?」
「いいや?違う。暗い所は平気さ。
でも夜だけが怖い。怖かった。一人の時はなおさらね。」

「..........俺にできる事は...?」

「ただ、サンチェスが俺の夜の明かりになってくれれば。」

「.....そうですね、
ずっと寄り添いますよ、明かりとして。」

そう言うサンチェスの顔は、カフェオレの湯気にまみれてよく見えなかった。
19:かすれて見える愛する人へ [2021年7月16日 19:15:34] ID:1923985f
「あのね、オリーブ」
「どうしたの?」
「俺、時々、いやずっと、思うんだ」
「うん、バジルの声は聞きやすいからね、
僕はバジルの話を聞くよ」
「オリーブは俺の声、補聴器付けててもちゃんと聞こえてないかもだし、俺の事もぼやけて見えてるんでしょ」
「うん、僕は補聴器がないと聞こえないし、目もほぼダメ。」
「オリーブは俺の事、少ししか見えてない、俺はオリーブの事全部見えてるのに、」
「俺がこんなに好きって伝えても、オリーブにはほんの少ししか聞こえてない、聞こえてないのに...........っ」

「バジル」

「バジル、見て、僕の左目ね、綺麗なんだよ、こっちと同じ、金色なんだよ」

「だからね、バジル、僕の目はちっとも雲ってない、バジルが僕の目を綺麗だって言ってくれるだけで、僕、幸せなんだよ」

「オリーブ、
うん、俺、何度だって言うよ、オリーブの目は綺麗。俺には雲って見えない。」

「うん、だからね、僕はそれで充分幸せ。
幸せなんだよ。見えなくたって聞こえなくたって。」

かすれて見える愛する人へ。
君が僕を綺麗と思うならそれでいいんだよ。
18:白黒珈琲と緑色 [2021年7月16日 18:33:19] ID:1923985f
「...これは偶然聞いた話だけど、最近上層の間であなたたちの事が話題になってます。」
「そんな話本人達に話していいんですか?」
「ええ、いいです、僕は下層ですけどね、
「福祉チームの白と黒はカフェオレみたいだ」って話を。よく。僕、上層にはよく行くです。」
「カフェオレ?それはコーヒーとミルクと砂糖の混合物です。
私たちに関係あるのでしょうか?」
「その話は俺もわからないな、詳しく説明してくれないか?」
「はい、コーヒーもミルクも砂糖も、バラバラじゃおいしくない、全部混ぜきって初めてカフェオレができます、
あなたたち、いつも一緒でしょう、一緒じゃなきゃ気味が悪い、そう聞いたのであります。」
「...俺達は確かにカフェオレみたいなのかもしれない、
けど、だとしたら俺らはバラバラなカフェオレの色と逆の性格なんじゃないか?」
「はは、そこは盲点でしたね、多分誰も気にしなかったでしょう、盲点なので。
えと.....僕は、こう思いましたね。真っ黒にも丸くて優しい場所がある。
まっさらにも角があって刺がある。
そうなんじゃない、とね。」
「...腑に落ちない場所があるが、確かにそうっちゃそうだな。」
「私も、あなたの話で納得しました。私達、よく白黒で呼ばれてるけど、ほんとはよく混ざったカフェオレなんだって。」
「ふふ、そうでしょう。そういえば、もう試練がありますよ、紫の。白昼。」
「ええ、そろそろ指示を出されるでしょう。あなたはここで作業を続けるんですよね。」
「俺らは多分、死ぬ時も一緒さ、それこそカフェオレをぶち撒けた時みたいに一緒に。」

「ふふ、そうですね。ではまた。」

「ええ、では。」
17:カフェオレと談話 [2021年7月16日 18:09:56] ID:1923985f
「...あのさ」
「何?」
「カフェオレは、コーヒーとミルクと砂糖で出来てる訳だろ?」
「うん、そうだぞ
それが何か?」
「カフェオレ一杯分のコーヒーとミルク、砂糖を飲めば取れたカロリーや栄養は一緒だろ?胃袋に入れば同じってやつだ、
でも別々に飲むと美味しくなくなるんだ。俺はブラックは苦手だしな。」
「ああ、そう、
砂糖も砂糖でただの甘ったるい粉だからね、
一緒に混ぜなきゃ美味しくないはずだ。」
「ダンテ、例えるなら福祉チームのあいつらみたいな物さ。」
「福祉の......
ええ、確かにそうだな。あいつらは一緒に居ないと不思議に思う程だ、そう言うとカフェオレみたいだな。」
「....俺はよく分からないな、元々俺は真っ黒だけを飲んでるしな。」
「お前はカフェオレ飲まなそうだからな、それも一理あるもんだ。」
「おっと、管理人に作業命令を出されてしまった、またな。」
「私も、次の試練が完全食だから。」
「ええ、じゃあ私も、かわいい妹のお守りをするので、また。」
「......今日はお前が留守番しててくれないか?
俺は用があって席を外す。またな。」
「ああ。ではまた。
では私が今日の片付け当番だな。
今日も答えがわからないまま、時間切れになってしまったが。」
16:あなたに会えてよかった [2021年7月4日 5:56:03] ID:c17d4285
俺にとって愛すべき存在で、とっても可愛らしい、まるで愛されて生きてきた花のような存在。
俺はダンテを沢山愛す、また殺してしまわないように。
.....ダンテは昔、俺よりはるかに高くて、俺よりはるかに遠くて、けど俺の一番近くにいた。
それがとても愛らしくて、俺はめいっぱいダンテを愛でたよ。
でもそれがいけなかったのか、何なのか、俺はダンテを殺してしまって....
俺は酷く泣いたけど、ダンテの白い肌が光に当たって展示物のように光って綺麗で....
それから何が起こったのか、ダンテが入社してきて。
ダンテの身長は俺と同じくらいになってしまって、
でもダンテと同じ目線になれるのが嬉しかった。
それから今まで、
俺は殺してしまわないように沢山愛したけど、
あの時のダンテの遺体を忘れられていない。
15:おおあめ [2021年6月19日 22:35:03] ID:0e8a8e07
私は雨音を目覚まし変わりにされたかのように、スマホの目覚ましをセットし忘れ、変わりに会社の外から響く雨で目が覚めた。
今日はコア抑制でもなんでもないのに、やけに雨が自己主張を止めてくれない。

「雨、ずっと聞こえてるね...」

「...そうだね......」

と、何処を歩き回っても聞こえる雨に不安になりながら、私はその雨音を無視して仕事をする事にした。

それから仕事が終わり、夜になる頃には喋り続けていた雨も眠ってしまったようで、私は少し安心した。

少しだけ、ずっと雨が止まなかったらと考えていたけど、その心配はなかった。
どうせ私達は、ずっとここから解放される訳がないんだからね。

おやすみなさい。
14:仲違いのまま [2021年6月17日 22:26:13] ID:19d7b759
「あ"ークッソ....最悪の気分だ」

「...なんでお前がここにいるんだよ...」

そうやって悪い空気に持ち込むカティヤとウェザービーの二人。

「なんだよお前?何でも変えて差し上げますで死んだんじゃねえのかよ」
「そういうお前こそまだ生き残ってたんだな?もう死ぬかと思ったのに」

「あ"ぁ"!?何だよお前は」
「あ"!?お前こそ何だよ」

止められない領域にまで行ってしまい、喧嘩はヒートして......


「.....すまんな、カティヤが...」

「...いや、ウェザービーが暴れん坊なのにも問題がある....」

「「謝りなさい...」」

カティヤはメイベルに、ウェザービーはログンに無理矢理頭を下げられながら、少しは反省しているようだ。
ほんの少しだけのようだったが......
13:会社の平和のために [2021年6月17日 22:11:35] ID:19d7b759
アブノーマリティと職員の絡みだよ、苦手だったら逃げてね




「私はここの平和を守りたいの!」

と話すのは、現在観測中の憎しみの女王だ。

「あなたのその銃は危険なの!一撃ちするだけで沢山の人が傷付く...」

「...はい、そうなんですか...?」

「そうよ!だからあなたには約束して欲しいの!
これは私からの贈り物よ!」

そう言われた瞬間、彼女の物と同じヘアアクセが付いた。
俺はその可愛らしいギフトの感触を実感しながら彼女に手を降り別れを告げた。

ただ、一つの問題がある。

「.....でも人が定期的に死なないと暴れだすんだよなぁ...」

どうしようか...
12:ぼくはできるはず [2021年6月17日 21:58:29] ID:19d7b759
僕は情報のチーフ。
僕はとってもつよい。
そう自分の胸に叩き込む。
僕はとってもつよいはず。
僕は......

「...僕はできる子、だよね?」

「ん?何を言い出すんだ、エンジェル」

「あ、いや...
僕がなんでチーフになったのかを考えてたんだ」

「そうか...
うーん、でもチーフだからって距離があるわけじゃないし、エンジェルは強いからな、皆も頼りにしてるんだぞ」

「...!ありがとう.....」

僕はできる子。
僕は強い。
11:皆はしらない事 [2021年6月17日 19:41:48] ID:19d7b759
今日、今日だけ髪型を昔と同じものに戻してみた。
「可愛い~!」と褒めてもらえて嬉しかったな...
その中、ウェザービーが

「アイツにも見せにいけばいいじゃん、オーロラ。」
と小声で言ってくれた。
今の私はユミだけど、昔はオーロラだった。
私にもウェザービーにももう一人のザビエルにも、その事はしっかり根付いている。

私は少しばかり、ザビエルがいる中央本部に出かける事にした。
10:できる内に... [2021年6月13日 21:19:36] ID:628c1682
俺はダンテを抱きしめながら思う。
この腕いっぱいの命が突然肉塊に変わってしまったら。
それも相手にとっては、何の意味もない肉塊になってしまったら。
.......だから、今のうちに愛せるものは愛した方がいい。

「んー.......」

「どうした?今日のサンチェスは随分と甘えただな...?」

俺は抱きしめる手を強くし、この腕いっぱいの命を愛する事にした。
9:私を映さない鏡 [2021年6月13日 19:39:12] ID:628c1682
私は、ある日調整の鏡の使用を命じられた。
その鏡はどこまでも真っ黒で、私の方が吸い込まれそうで...

その鏡はちっとも私を映してはくれなかった。
私は鏡をじっと見つめ.......

...........

帰り道、足取りが何だか軽くなっていた。
このまま次の作業だ。
8:  [2021年6月11日 22:15:29] ID:e2f45621
X「ティファレトコア抑制ではレティシアと妖精がキバをむきます」
7:そのギフトは何のため? [2021年6月11日 22:10:57] ID:e2f45621
最近、嬉しい事があった。
レティシアからギフトをもらえた。
私の前髪も隠せるし、何よりカワイイし...

「あれ?リバー?」

「あ、ロバートの野郎........」

「そんな言い方はやめろって何度も言ってるだろ、せっかく可愛くなってんだし」

........?
コイツ今、
.....!?!??!!??!?

「.......う"る"っ"さ"い"!!!!!
そんな事言ってるとまたハゲにするわよ!!!!............恵まれた髪質のくせに!」

「怒ってるからってそんなに深く被らなくても.....」
6:福祉チームの白と黒 [2021年6月8日 23:38:47] ID:89a85cb2
「ほらほら、そんなのろまだと殺されちまうぞ?」

「あんたが早いんだって~、僕はまだ正義3ですよ」

福祉チームにいる白と黒。
二人は今日も仲良くだだっ広い廊下を走り回る。

「ったく、管理人は何を考えてるんだ...」

「そうですね...
でも僕はそんな嫌じゃないかな。」

「.....なんでだ...?」

「だって僕ら相棒じゃないですか。」

「...........」

「あ!そうやってまた僕を置いて行く...照れ屋なんだから...」

福祉チームの白と黒。
二人は今日も仲良くだだっ広い廊下を走り回る。
5:  [2021年6月7日 18:54:26] ID:e776e6b6
X「もうダメです」

46日目「まだアタシのとこにも来てないでしょうが!!!」

下層コア抑制「早くしてくれない????」

中層コア抑制「あなたティファレト抑制でカティヤ殺して再挑戦しましたよね??????」

X「えーーーん!!!!!!!!!みんないぢめる!!」
4:野良犬...? [2021年6月7日 18:48:20] ID:e776e6b6
そいつが入社してきた時、真っ先に目を向けてしまった場所がある。
......ごわごわで野良犬のような髪の毛だ...

「えっと...アーチャー...?だっけか.....その...」
「ん?どうしたんだ?ずっと上ばかり見て」
「いや...
その髪の毛、どうしたのか...?えらい事になってるぞ...」
「あ、これ?
いや~、過去に色々あってさ~、こうなっちゃったな」
「....そ、そうか.......」
このままじゃ確実にダメだ。

俺はその日からアーチャーの髪の毛を綺麗にする事を一つの目標に加え入れることにした。
3:うらろじせんぱい [2021年6月6日 23:19:01] ID:98de68e0
「会社ではチェスの方が先輩だけど、裏路地では私の方が先輩だからね!」

「はいはい、わかったよジェリー。こんなに裏路地が恋しいの?」

そんな会話を続けていくのは、コントロールとサンチェスと情報のエンジェル。

「でもジェリーは、俺より3つも下じゃないか。」

「そんなことはどうでもいいの!!!」

「はいはい。でもここでは俺のが先輩だもんねー。」

今日も先輩争いは続く。
2:巣で育った完璧な弟 [2021年6月6日 23:10:16] ID:98de68e0
今までずっと努力してきた、その成果がやっと...
そんな思いを胸に、ロボトミーにやってきた。
どうやら俺の担当は懲戒チームらしくて、同僚のバジルとオリーブとも顔見知りになれた。そんな中、バジルから「せっかくだし、皆に挨拶してきたらどう?」とな。
まあ、挨拶した方が後々に楽だし、行っておこうか。
それから俺は、仲良しな福祉の二人組と、変わり者が多い中央本部と、一人だけいる男の人が可哀想な安全と、丁度お茶会をしていた教育と、後は情報に行った時、何故か青髪のチーフが綺麗な瞳で俺を見つめてきた。
「ここで最後か...」俺は最後の場所、コントロールチームの扉を開ける。すると...
「あ、おかえ...あれ?」
俺に良く似た目付き、俺と同じ髪色と髪質、そして何よりも名簿に書かれていた名前、.....サンチェスだ...
「あれ?お前も入ってきたのか、ロンド」「その名前を言うな...俺は新しい名前があるんだ...」
「はは、失礼。お前は...ミカになったんだな。」
どうしてだろう。
随分前に裏路地に捨てた兄が、その後に亡くなった扱いされた兄が、誰よりも嫌いな兄が......
俺の方が努力してきたのに、どうして...?
「...なんで...お前なんかが...」「知りたいか?」と鎌?を磨きながらお前は言う。
「んー......ま、その内わかるさ。」
その十年前から変わらない軽い対応にまた口答えしようとした時、いきなりドアが開き「あ、ただいま~」
「あれ?お客さん?」
「そうだぞ~、俺のかわいい弟が入社だ。」
「それはありがたいねえ。一緒にお茶でもしようか。」
どうしてだろうか、ここのチーフに流され、話す内容を忘れつい雑談を続けてしまったな.....
1:ら死部 [2021年6月6日 22:44:37] ID:98de68e0
元ネタ
→lobotomy_corporation

ロボトミ自職員に対するクソデカ感情のあれこれを詰めた小説です。100%自己満足だよ

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